合宿に参加してみたい方へ

ギンガクという事業はちょっと変わった事業です。

いわゆるアーティスト・イン・レジデンス(滞在制作)やコンクールやフェスティバル等とは異なり、「合宿」を通じて、じっくりと自分たちの創造性と可能性に向き合ってもらうことを主旨としています。合宿という機会をどのように捉え、どのような成果を得るかはみなさん次第です。


 

① 参加確定までの基本的な流れ

 

 1.スタッフに問い合わせる。メールフォーム

 

2.事業について説明を受ける。

 

3.あらためて参加の意志を伝え、申込フォームを送信する。

 

4.参加費を入金して、参加確定。

 

いきなり「事務局に問い合わせる」とハードルの高そうな文言から入るギンガクの参加申し込みですが、何もビジネスメールのようなかしこまった文章を送っていただく必要はありません。Twitterのリプライでも、Facebookのコメントでも、運営スタッフに知り合いがいるならLINEやSMSでも、ツールは何でも構いません。まずはお気軽にご連絡ください。


② 参加費は1泊あたり3食付で3,000円前後


ギンガクは温泉旅館組合の発案から始まった企画です。そのため温泉旅館での合宿が基本となりますが、1泊3食付3,000円前後というかなりお得な価格でご参加いただくことができます。合宿期間が長くなる場合には、温泉旅館以外の安価な宿泊施設を手配したり、1泊あたりの負担額を減らしたりしながら、2週間で3万円程度の負担でご参加いただけるように調整しています。

なお、西和賀町までの交通費は原則自己負担となりますが、希望に応じて安価な交通手段をご提案しています。

 

③ 参加者は大体いつも30人くらい

 

合宿参加者は毎回おおよそ30人程度です。なかには合宿期間の途中から来たり、あるいは途中で帰らなくてはならなくなったりする参加者もいますが、合計で30人ほどの若者が西和賀町に集まります。

次の項目で紹介していますが、ギンガクは演劇以外の企画にも取り組んでいますし、たとえば演劇合宿だからといって演劇経験者しかいないということはありません。これまで実施されたほとんどの合宿に未経験者も参加しています。ギンガクには、本当にいろんな地域から、いろんな背景と目的をもったひとたちが集まっています。

 

④ 現在、5つのプロジェクトが進行中


ギンガクでは夏季と冬季の合宿を主軸としつつ、演劇企画が2つ、美術企画が1つ、町内学校を対象としたアウトリーチ企画が1つ、デザイン企画が1つと、計5つのプロジェクトが展開されています。なかには合宿期間以外の時期に実施しているものもありますが、いずれも参加希望は随時受け付けています。

 

 ・プレイ・タウン【演劇】

 夏季に開催される演劇合宿です。今のところ毎年8月に開催されています。

 原則的に個人で参加していただき、集まったメンバーで1つの舞台をつくります。

 

 ・雪の演劇祭【演劇】

 冬季に開催される演劇合宿です。今のところ毎年2~3月に開催されています。

 原則的に団体で参加していただき、連続上演をおこないます。

 内容に対して「民話や故事等の既存の物語をベースとした舞台」という条件を設けています。

 

 ・湯田温泉峡風呂美術大学【美術】

 温泉にちなんで「風呂美術大学」と命名された美術合宿です。

 今のところ、演劇合宿と同時に開催されています。

 原則的に個人で参加していただき、集まったメンバーで共同作業をおこないます。

 作品内容には条件がなく、町とのかかわりからテーマやイメージを膨らませています。

 

 ・放課後のちいさな芸術家【アウトリーチ】

 西和賀町に暮らす小中高生との共同制作企画です。

 学童に赴いて隔月で工作ワークショップをおこなったり、

 高校の美術部員と短編アニメーションを制作したりと、

 演劇や美術の合宿期間にとらわれずに活動を展開してきました。

 (2016年度より、再開しています!

 

 ・はるばる【デザイン】

 町内の事業者とタッグを組み、取材を経て、その事業者のポスターを制作する企画です。

 演劇合宿の1~2ヶ月前に訪問取材をおこない、完成品を事務局に納品してもらい、

 合宿期間に合わせて西和賀町の各所に掲示します。

 商品やキャンペーンの宣伝というより、イメージ広告を制作することを想定しています。

 

⑤ 参加を確定していただく前に、事業について直接説明します


ギンガクは権威のあるコンクールやコンテストと異なり、合宿参加者や運営スタッフの「やりたいこと」のために機会と施設を提供している事業です。その意味で、経歴を飾るような結果が残るタイプの事業ではありません。また、特に学生にとっては決して小さくない参加費の負担もあります。

ギンガクではそういった事業の趣旨や諸条件をきちんと明らかにした上で、あらためて参加するかどうかの判断をしていただいています。お互いに手間も時間もかかりますが、小規模で手づくりの事業だからこそ、個々人としてのコミュニケーションを大切にしたいと考えています。